再開発とともに人流が厚みを増す八重洲地下街
圧倒的なマスを行動データで把握し、
安全・安心な「コンビニエンスタウン」を目指す
再開発とともに人流が厚みを増す八重洲地下街
圧倒的なマスを行動データで把握し、
安全・安心な「コンビニエンスタウン」を目指す
八重洲地下街株式会社様
東京駅八重洲口に直結する日本有数の地下街「八重洲地下街(以下:ヤエチカ)」では、周辺で大規模再開発が相次ぐ2025年に技研トラステムのマルチタスクセンサを導入、通行量計測を開始しました。
街が大きく変わろうとするいま、詳細な通行量データの把握に踏み切った狙いは? さらに、データが明かした意外な顧客像とは?
導入を主導した専務取締役の近藤保彦様と、テナント営業部 部長の北野旨伸様に、導入経緯や運用についてお話を伺いました。
八重洲地下街株式会社 ヤエチカ:公式サイト
街が大きく変わろうとするいま、詳細な通行量データの把握に踏み切った狙いは? さらに、データが明かした意外な顧客像とは?
導入を主導した専務取締役の近藤保彦様と、テナント営業部 部長の北野旨伸様に、導入経緯や運用についてお話を伺いました。
八重洲地下街株式会社 ヤエチカ:公式サイト
東京駅の駅前整備から生まれ 再開発とともに発展する地下街
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はじめに、八重洲地下街とはどのような施設か、あらためて教えてください。
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東京駅前の立地の強み、日常で使える便利性、多様なサービス提供、
これらの強みを統合した「コンビニエンスタウン」として街を進化近藤様 駅前整備という公共的・社会的要請のもと、1965年に地下駐車場と一体で開業した地下街です。
現在は約180店舗・1日約15万人の来街者を数え、面積は国内トップクラス。国家戦略特区として再開発が進む東京駅エリアにおいて、公共的な目的から生まれた当街の役割は一層重要になっていると認識しています。
北野様 もともと多くのビルと繋がっていた当街ですが、近年の再開発でバスターミナルや新たに竣工した大型複合ビルとも繋がりました。
2029年には東京駅の丸の内と八重洲エリアをつなぐ自由通路が新たに増設予定で、丸の内、東京駅、八重洲、京橋、日本橋が地下で結ばれていきます。JR・地下鉄、バスの乗降者、オフィス利用者、そして観光・来訪客と八重洲エリアの利用者は間違いなく増えるでしょう。その多様な動線に当街が直接接続していくということになります。
街が変わる「前」に、人流を定量的に捉えておく
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人数カウントシステムの導入は、まさにその変化を見据えるという意味もあったのでしょうか。
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近藤様 まさにそうです。東京駅周辺の大規模な開発、大型ビル施設の竣工・開業は続き、人の流れは確実に変化していきます。行き交う人の流れや顧客像、行動情報を把握しておくことは、社会インフラとしての側面を持つヤエチカにおいて欠かせないと考えています。その認識のもと、より詳細で正確な客数や行動データを把握しておくべきだという考えが土台にあり、私から導入を提案いたしました。
北野様 もちろん、目視や体感値で「今日は地下街の人通りが多いな」と目星をつけることはできます。ただ、前述したようにヤエチカは1日15万人もが行き交うという、人流のマスがとにかく大きい施設です。だからこそ、実数を把握する必要があります。計測には様々なツールがありますが、推計ではなく、実際に通行された人数を正確に測定できることが何より必要だと考えました。
パブリックなデータには、確かな計測を。
実績で選んだ技研トラステム
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計測手法として、技研トラステムを選ばれた理由をお聞かせください。
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銀座方面、日本橋方面、神田方面、有楽町方面に約20の出入口を持つヤエチカ。
主要通路にセンサ12台を設置し、通路ごとの通行量を双方向で計測。近藤様 私は長く百貨店の世界に身を置き、複数の店舗で責任者を務めてまいりました。
技研トラステムさんのシステムは百貨店やショッピングセンターなど商業施設で高いシェアを誇り、多くの店舗に備わっています。私自身も日常的に客数の数字と向き合ってきましたので、その信頼性は経験として理解していました。
社会インフラの側面もある当街にとって、数字はパブリックなデータとしても意味を持ちます。だからこそ、長年の実績に裏打ちされた計測の確かさは欠かせない条件でした。継続的に運用していくうえで重要な信頼性を考慮すると技研トラステムさん一択でした。
北野様 商業施設の客数計測は、館の入口を計測し、入館者数、退館者数、館内の滞留者数という組み立てで成立しています。
しかし八重洲地下街の場合、通路利用で通り抜けもあり、入口だけの計測では、施設自体を利用したのか、通り抜けだけなのか、の見極めが困難です。この点は、技研トラステムさんがこれまでの経験値をもとに、センサによる計測位置の提案してくださいました。地下街や百貨店で長年使われてきた計測基盤ならではの、確かな知見だと感じています。
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- 2025年12月の導入後、手応えはいかがですか。
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通路ごとの回遊状況を館内マップ上に配置したダッシュボード(イメージ)
近藤様 ダッシュボードで月ごとの変化グラフや通路ごとの回遊データを見ているだけでも発見が多いですね。また、滞在時間を調査すると7割以上の方が、何らかの用事や目的をお持ちになって当街へお越しくださっていると推測できます。通過型ではなく、滞在型の施設であることが明らかになりました。
ほかにも、さまざまなデータを掛け合わせてみると、休日にファミリー層のお客様も多いことも判明しました。
この結果を受けて、土日や長期休暇にお子様向けのイベントを実施するなど、各種施策にもつなげています。
北野様 暑い日、寒い日、雨や雪の日など天候が厳しいほど、雨に濡れず快適に過ごせる地下街の価値は高まります。
近年は猛暑や急な豪雨も増えていますから、その貴重性は増していると感じます。
雨の日のランチタイムのにぎわいは、数字にもはっきり表れています。
データはテナントとの共通言語になる
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計測データは、社内やテナント様とのコミュニケーションにも活かされていますか。
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最新の会社案内にも、計測にもとづく来街者数等の数字を掲載。テナント誘致やプロモーションの場面で、
街の価値を定量的に伝えることに寄与している北野様 総数は毎日確認して表にまとめ、社内のメンバーに共有しています。
急な天候の変化なども書き添え、感覚ではなく、数字を起点に「なぜ人流が変わったのか」を考える習慣ができました。
また、2カ月に一度、店長会を対面で開いています。
そこで「全体の来街者がこれだけ増えています」「再開発でこう変わっていきます」と客観的なデータを共有すると、テナントの皆様にも本部への報告や施策の根拠として使っていただけます。
データがあることで、「集客が上がっていますね、頑張りましょう」という前向きなコミュニケーションができるようになりました。
目指すのは、安心・安全を第一に進化させる
「東京駅前コンビニエンスタウン」
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最後に、データを活かしたこれからの地下街づくりにおけるビジョンをお聞かせください。
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八重洲地下街株式会社 専務取締役 近藤保彦様(左) テナント営業部部長 北野旨伸様(右) 近藤様 再開発で周辺地域がさらに発展すると、にぎわいが増す一方で混雑も増加します。東京駅という立地なので、お時間を急がれる方も、キャリーケースをお持ちの方も多い。だからこそ、安全・安心が何より重要になります。
私たちは“コンビニエンスタウン”という言葉を掲げています。便利で、役に立ち、手軽で、リーズナブル。日常的にご利用いただける街を目指すという考え方です。そのためにも、計測した数値を警備体制や混雑対策に活用するなど、様々な試みを重ねながら、よりよい地下街運営を目指してまいります。
お忙しい中、当社サービスのご活用についてお聞かせいただき、誠にありがとうございました。
(取材後記)
八重洲地下街株式会社様のインタビューを終え、ヤエチカに行くとちょうど平日のランチタイム。
周辺オフィスからの来街者であふれかえり、各店では行列につぐ行列。
おっしゃっていた賑わいにあふれた、東京ど真ん中でのランチタイムを実感できました。
八重洲地下街株式会社様のインタビューを終え、ヤエチカに行くとちょうど平日のランチタイム。
周辺オフィスからの来街者であふれかえり、各店では行列につぐ行列。
おっしゃっていた賑わいにあふれた、東京ど真ん中でのランチタイムを実感できました。
