開業から40年、
西日本最大級の展示会場を支える来場者データ
大阪メトロ ニュートラムと連携し、来場者の安全も守る

一般財団法人大阪国際経済振興センター様
インテックス大阪ロゴ
西日本最大級の展示会場「インテックス大阪」では、1985年の開業時から40年にわたり、技研トラステムの人数カウントシステムをご活用いただいてきました。人数カウントデータは、来場者数の把握にとどまらず、隣接する大阪メトロ ニュートラムとの連携をはじめ、混雑時の安全管理にも欠かせない存在になっています。施設の運営を担う一般財団法人大阪国際経済振興センターの永田伸幸様と、施設管理を担う鹿島建物総合管理株式会社の藤島利明様にお話を伺いました。

一般財団法人 大阪国際経済振興センター インテックス大阪:公式サイト

大小さまざまな催事を、運営と施設管理の二人三脚で支える

  • はじめに、インテックス大阪の概要と、運営・管理の体制について教えてください。

    インテックス大阪 西ゲート
    アーチ型の屋根が目印の、インテックス大阪エントランス
    永田様 総展示面積は国内で3番目、西日本では最大級の展示会場です。1985年の開業以来、6つの展示館で約5,000件の催事を開催し、のべ約1億3,000万人の方にご来場いただいてきました。

    年間では200件を超える催事があり、規模は本当にさまざまです。1館だけで開かれる催事もあれば、1号館から6号館まで全館を使う大型の催事もあります。インテックス大阪では、「SUPER COMIC CITY」のようなイベントや、年末恒例の「RADIO CRAZY」といった音楽フェスなど、BtoCの大きな催しやコンサートも開催されており、多くの方にご来場いただいています。1日に5万人以上の方がお越しになることもあります。

    体制としては、イベントの運営を私たち大阪国際経済振興センターが、建物の管理を鹿島建物総合管理さんが担うJV(ジョイントベンチャー:共同企業体)の形です。ただ実際には、イベントに関わる部分でも、鹿島さんと連携させていただいています。

「あって当たり前」の設備として毎日使う人数計測

  • 1985年の開業時より人数カウントシステムをご導入いただいています。当時の背景はご存じでしょうか。

    永田様 実のところ、導入当時の経緯はあまり知らなくて。ただ、今の使い方から推測すると、大阪メトロ ニュートラムをはじめとした交通機関との連携(運行計画)や、来場者数の把握が目的だったのではないかと思います。
  • 長年使い続けていただいている中で、人数データはどのような存在になっていますか。

    センサ設置ゲート
    来場者が出入りする西側・東側ゲートの天井にセンサを設置。
    入場者数と館内の滞留人数をリアルタイムに把握する。
    永田様 もともと開業当初からあるものなので、あって当たり前というか、ないということが考えられません。人数の把握は、施設内だけでなく交通機関とも関わってきますから、施設運営に欠かせないインフラの一つみたいなものですね。インテックス大阪への来場者は、電車でお越しになる方が多いです。今どれくらいの人が来ているかは、施設管理を担う立場として、安全管理の面からも把握が必要になります。

    人数カウントデータは社内のグループウェアと連携していて、職員が見られるようになっています。インテックス事業本部内のイベントに携わる20人ほどは、必要に応じて都度見て来場者数を把握していると思います。前年度との比較グラフも出るので、「前回のイベントは何人だっただろう? 今年はどうかな」というような見方をしています。

    藤島様 人数カウントシステムについては、私が窓口になっています。技研トラステムさんには、電話で対応していただいたり、場合によっては現地に走ってくださったりもしているので、助かっております。とはいいつつ、トラブルはあまりないですが(笑)。

定期的な滞留人数の共有が、ニュートラムの増発判断につながる

  • 来場者データは、日々どのように使われているのでしょうか。

    大阪メトロ ニュートラム 中ふ頭駅
    会場に隣接する大阪メトロ ニュートラムの中ふ頭駅。催事の日は、定期的に南港指令所から滞留人数等の問い合わせが届く。
    永田様 最寄りとなるニュートラムの中ふ頭駅は、インテックス大阪から徒歩約5分の距離にあります。ホームには、あまり多くの人が入れないんです。そのため催事の日は、定期的にニュートラムさんから電話がかかってきます。「今の状況を教えてください。」と。電話を取ったスタッフが管理画面を見て、入場者数と、今どれくらい施設内に滞留しているかをお答えしています。

    ニュートラムさんにとって特に重要なのが、帰りの時間帯だそうです。BtoCのイベントやコンサートなどは終演時間が決まっていますから、来場者が一斉に駅へ向かいます。このような大型催事がある日には、ニュートラムさんは、予測来場者数をもとに、運行本数を増やすといった対応をすることもあるんです。私たちがここで働き出した頃には、決まった時間帯に電話で連携を図ることは当たり前になっていました。この数字は、運行上欠かせないものになっているはずです。こちらとしても、大型催事では、少し離れたコスモスクエア駅のほうへも分散していただくよう主催者にお願いして、駅側の混雑を抑えるようにしています。

  • 主催者とのやりとりでは、データはどのように使われていますか。

    永田様 各催事の来場見込みについては、主催者さんから事前に教えていただくことがほとんどです。その情報をもとに、「待機列をどこにどれだけ作るか」といった準備にかかります。

    全館を使う大型催事の主催者さんは、管理棟のモニターを時間ごとに見に来られます。私たちが発信するというより、ご自身で確認されている感じですね。予測来場者数と比べて、「これくらい来ているね」と話す、一つのコミュニケーションになっています。
     

飲食店の仕入れから大阪市への報告まで、年間の数字が運営の土台に

  • 日々の運営以外で、データが役立っている場面はありますか。

    永田様 館内の飲食店さんとは、入居される際に「年間でこれくらいの来場者がある施設です」とお伝えすることがあります。入居後も、「この月はこれくらいだった」という数字を踏まえて、翌年度の同じ月の催事に向けた準備の目安にされています。それから、大阪市への報告には年間の全体数を使っています。

    混雑時には、人数データに加えて、館内外の監視カメラや駐車場の状況も見ながら、車の渋滞や警備の対応を判断しています。

    インテックス大阪は、大阪市との協定で津波避難ビルにも指定されています。津波に備えて、3階以上へ避難誘導をする防災計画になっています。万一のときには、館内にどれくらいの人がいるかという数字も関わってくると思います。

    藤島様 駐車場のデータも見られますので、今後はそうしたデータを連携したいという要望も出てくると思います。

各館の来場把握と交通データとの連携で、公共施設の安全を高める

  • 今後、来場者データをどのように活用していきたいとお考えですか。

    永田様 普段は複数の催事が各館で同時に開かれているので、今はどの催事に各館何人来ているかまでは把握していません。展示館ごとに来場者数がわかるようになれば、主催者さんに提供できる情報が増え、利便性の向上につながります。
    安全の面でも人数把握が必要になってくると思います。コロナ禍のときにも、展示館の中に何人いるのか、CO2はどうか、といったことが求められました。入りすぎている館がわかれば、早めの予防や安全対策を主催者さんにお願いできるようになるかもしれません。

    それから、駐車場の台数を見ていると、車で来る方は年々減っているのかな、という気がしています。中ふ頭駅の利用、駐車場の利用、来場者数。それらをデータで比べられれば、催事ごとの交通手段の傾向が見えてくるかもしれません。壮大な話になりますが、大阪市や大阪メトロさんも含めた大きな枠組みでデータを活かせないだろうか、という思いもあります。

  • 最後に、インテックス大阪として、これからどのような展示場を目指していきますか。

    一般財団法人 大阪国際経済振興センター
    インテックス事業本部 部長(施設管理担当) 永田伸幸様(左)、
    鹿島建物総合管理株式会社 インテックス大阪管理事務所 所長 藤島利明様(右)
     永田様 40年を経た施設だからこそ、最新設備の導入などによる利便性の向上と、老朽化対策による安全面の向上が、どちらも欠かせません。そのバランスをどう取り、データをどう活かしていくかを、鹿島さんと話し合いながら進めているのが現状です。これからも技研トラステムさんや大阪メトロさんと連携しながら、インテックス大阪のよりよい運営に努めていきたいですね。
 お忙しい中、当社サービスのご活用についてお聞かせいただき、誠にありがとうございました。

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