人数カウントシステムで来園者の流れをつくる施策を実現
公益財団法人東京動物園協会・恩賜上野動物園様
東京都台東区に位置する「恩賜上野動物園」は、日本で最初の動物園として知られています。1882年の開園以来、多くの市民や観光客に親しまれてきました。
園内には多種多様な動物たちが生息しており、特にジャイアントパンダが観覧できる「パンダのもり」は多くの来園者の注目を集めています。
年間来場者数は数百万人を超え、国内外からの観光客にとって、上野エリアを訪れる際の主要な訪問先となっています。
今回は当社のソリューションをご導入いただいた上野動物園様に、導入の効果やご活用方法についてお話を伺いました。
公式Webサイト : https://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/
X(旧 Twitter) : https://twitter.com/UenoZooGardens
園内には多種多様な動物たちが生息しており、特にジャイアントパンダが観覧できる「パンダのもり」は多くの来園者の注目を集めています。
年間来場者数は数百万人を超え、国内外からの観光客にとって、上野エリアを訪れる際の主要な訪問先となっています。
今回は当社のソリューションをご導入いただいた上野動物園様に、導入の効果やご活用方法についてお話を伺いました。
公式Webサイト : https://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/
X(旧 Twitter) : https://twitter.com/UenoZooGardens
リアルタイムの人数データで混雑状況の適切な管理や来園者の安全を確保する
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直面されていた課題について教えてください。
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2019年に発生した新型コロナウイルスの影響で、上野動物園は一時的に臨時休園を余儀なくされました。
動物たちとのふれあいを通じて、野生生物保全の重要性を伝えるという園の目的を継続するためには、来園者の方々が安心して園内を楽しめる環境を整えることが急務となりました。
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当社サービスをご検討したきっかけや、ご採用頂いた主な理由を教えてください。
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臨時休園からの再開後、整理券による入園者数の制限を設けました。
これにより入園者数の制限はできましたが、実際に園内にどれくらいの人数が滞在しているかを把握し、園内の混雑状況の適切な管理や来園者の安全を確保するには別のアプローチが必要でした。
このような背景の中、当協会が運営する葛西臨海水族園で導入されていた技研トラステムの人数カウントソリューションのシステム更新のタイミングがありました。
更新時に提案頂いたクラウドサービスでは、協会が運営する4つの東京都立の施設(上野動物園、多摩動物公園、葛西臨海水族園、井の頭自然文化園)の情報が統一したシステムを運用できるという点、そしてソリューションの導入によって課題であった園内の滞在人数の把握が可能になるということが採用の決め手となりました。
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人数カウントソリューション導入後の効果について教えてください。
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これまで園内を見回らなければわからなかった園内の混雑状況を、リアルタイムに確認できるようになりました。
これによりSNSなどでの混雑情報の発信や、園内での来園者方への案内を行う上で大きな助けとなっています。
また、来園者の平均滞留時間(来園者一人当たりの平均滞在時間)の計測が可能になったことで、園の運営においてひとつの指標となっています。
園としては、来園者が約3時間滞在することを想定して順路を設計しています。
この数値が実際の計測結果とも一致していることから、来園者の方々が十分に動物園を楽しんで頂けていると感じています。
団体・修学旅行生などが多いシーズンや冬場などは相対的に滞在時間が短くなりますが、そういったことも数値で把握できることで、季節に応じた様々な施策の検討に役立てています。
さらに、ピークタイムやオフピークタイムの傾向の把握、イベントの効果測定などにより、来園者数の分析や施策の検討も行いやすくなりました。
来園者の皆様にとってより快適な園内体験を提供するためのデータとして活用しています。
ゾーン毎の滞留者数把握で、園内の回遊を促す施策に活用
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今後の展望をお聞かせください。
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園内はJR上野駅側の「東園」とパンダのもりが位置する不忍池側の「西園」と2つの大きなゾーンに分かれており、それぞれのゾーンで滞留者数を別々に把握することでより詳細な来園者の流れを把握し、より園内の回遊を促す施策を取れるのではと考えています。
来園者の方の流れがどうしても「パンダのもり」に偏ってしまう傾向にはありますが、園全体を楽しんで頂けるよう、流れをつくっていきたいと考えています。
将来的に園内の移動用モノレールの再開も予定しています。モノレールの利用状況を計測するなど、来園客の方々が園全体を楽しむための施設づくりの助けとなるデータの活用を今後も検討していきたいです。
インタビューを終えて
上野動物園様では、SNSを活用した情報報発信やイベントを通じて、コアターゲットとなる親子連れだけでなく、幅広い層のお客様を引き付ける取り組みを行っておられました。
インタビューの中で、当社の新しい属性計測サービスに対する関心も示され、このサービスを通じて来園者の属性(男女比・年齢層など)を知ることで、より解像度の高い施策計画を立て、効果的な運営に繋がるとのお考えを伺いました。
上野動物園様は、その長い歴史を背景にしながら、新しい取り組みや技術の導入にも積極的に取り組まれています。
これからも人と自然との関わり合いの大切さを伝え、来園者の皆様にとって忘れがたい体験の場となる事を目指しておられます。
お忙しい中、当社サービスのご活用についてお聞かせいただき、誠にありがとうございました。
インタビューの中で、当社の新しい属性計測サービスに対する関心も示され、このサービスを通じて来園者の属性(男女比・年齢層など)を知ることで、より解像度の高い施策計画を立て、効果的な運営に繋がるとのお考えを伺いました。
上野動物園様は、その長い歴史を背景にしながら、新しい取り組みや技術の導入にも積極的に取り組まれています。
これからも人と自然との関わり合いの大切さを伝え、来園者の皆様にとって忘れがたい体験の場となる事を目指しておられます。
お忙しい中、当社サービスのご活用についてお聞かせいただき、誠にありがとうございました。