肌感覚からデータドリブンへ
地域の強みを活かしたSC運営に挑む

株式会社セブン&アイ・クリエイトリンク セブンパーク天美様
大阪府のほぼ中央に位置する松原市に2021年開業の「セブンパーク天美」。

売場面積約45,000㎡、テナント数200の大規模商業施設であり、シネマやアミューズメントなどエンターテイメント要素も充実し、広域商圏からの集客を実現。

同施設では、開業と同時に館内の混雑状況の可視化に加え、来客属性などの分析を実施して集客増を図る施策を実施されています。

この度は、同施設の営業マネジャー 大塚 祐史様にお話を伺いました。


公式Webサイト
セブンパーク天美:https://amami.sevenpark.jp/

エンターテイメント性あふれる商業施設で 「食」「遊び」の場におけるリアルタイム人数カウントを実施

  • 貴社の概要と展開している商業施設について教えてください。
    セブンパーク天美
    セブンパーク天美
    「セブンパーク」は、セブン&アイ・ホールディングスグループであるセブン&アイ・クリエイトリンクが運営している商業施設です。国内に20店舗を超えるショッピングセンターを運営しています。

    当館「セブンパーク天美」は、テーマパークのような外観でワクワク感を届けながら、ショッピングはもちろんのこと、憩いの場としてスポーツやカルチャー、エンターテイメントといった幅広い体験を届けたいと施設づくりを行ってきました。
    商圏5㎞あたり約35万世帯のお客様に加え、隣接する奈良県など広域からのお客様の来館も多いです。

    館内のイベントスペース「AMAMI STUDIUM」では、ヒーローショーやタレントさんのイベントなどを開催。
    松原市 ・阪南大学との産官学連携事業で文化祭の開催やゼミのフィールド調査対象にしていただいたりといったこともありました。

    また、敷地内にはアメリカンな雰囲気の「Ennichi Park」を始め、7つの広場を設置。
    音楽フェスやマルシェ、スポーツ等のイベントが開催されたり、夏はBBQスペースになったり…と、商業施設の枠を超えた「エンターテイメントパーク」として地域を盛り上げています。
  • 開業と同時に技研トラステムの客数情報データサービス「PASSER-CLOUD(パッサークラウド)」を導入していただいています。
    当館の開業が2021年11月と新型コロナウイルス影響下の真っただ中でした。
    そのため、感染症対策のひとつとして過密になりやすい場所は混雑状況の把握とお客様への周知を行う必要性を感じていました。

    そして、開業と同時に2 F・3 Fにあるフードコートと、未就学児のあそび場である「あそべるパーク」にセンサを設置 。
    そのデータをもとに館内のサイネージや公式HP上で混雑状況を表示していました。
  • システムを採用する際に何を重要視されましたか?
    私自身が入社時から売り場や販促担当など店舗運営に関わってきたこともあり、人数カウントソリューションに関する情報はある程度認知していました。
    また、既設の防犯カメラを用いた簡易的なサービスやセンサに関する様々なソリューションを多方面にわたって情報収集して精査していました。

    そんな中で技研トラステムさんの「人の動きを科学する」という企業理念や実績にたがわず、カウント精度の高さに驚きました。

    また、企業によっては「センサ設置のみで保守は対応外」といったケースもある中で、技研トラステムさんはハード、ソフトの開発 、プランニング、施工、保守まで自社で一貫して対応いただけます。
    導入後も安心して利用できるという点も魅力でした。

属性データ収集で可視化された意外な来客属性と新たな挑戦

  • 導入時のエピソードなどがあれば教えてください。
    セブンパーク天美は、「LIVE STADIUM~普段の暮らしに・感動・興奮・驚きを~」をコンセプトに掲げています。
    遊び心のある新しさを発信したいということで、開業前から既存にはない取り組みを構築していくような施設でした。

    技研トラステムさんはこの部分に大変共感していただき、「新しい施設を一緒に作っていきましょう」とご賛同いただいたことは今でも覚えています。
    自分たちのこの挑戦に対して背中を押していただき、自信を与えていただきました。

    その流れで技研トラステムさんの研究開発段階のサービスに対してセブンパーク天美の情報を提供することで 、来店客数の予測データという新しいソリューションの開発に役立てて頂けていることも一つの挑戦として形になっています。
    この過程でとても良いインプット・アウトプットができていると感じています。

    あとは「こんなことができたらいいと思っています」といったふんわりとした希望に対しても、こちらが求めているものや感覚を読み解いてくだっています。
    「Aだと難しそうだが、Bのアプローチならかなり近いことができる」といった具合に論理的でリアルな代案を出してくれますし、逆に「絶対これがやりたい!」と直球を投げると、しっかりキャッチしてくれることはとてもありがたかったです。
  • クラウドソリューションの導入によって得られたメリットや、ビジネスプロセスの効率向上につながったポイントなどは。
    セブンパーク天美に配属になる前の店舗では、オンプレミスのセンサシステムを利用しており、店舗内のPCでしかデータの確認ができませんでした。
    しかし今は出先や本部での会議などの際にもチェックでき、来店客数や滞留状況などにおいてリアルタイムな数字を把握できるのは便利ですね。

    あと、私自身現場が長いのでどうしても肌感覚で動いている部分があったように思います。
    しかし、明確なデータがあるおかげで次年度の予算計画やイベントなどの立案なども立てやすく、現場担当者以外にも説明がしやすいことを実感しています。
  • 導入後に見えてきたデータや、意外だった数値などは?
    営業マネジャー 大塚 祐史氏
    営業マネジャー 大塚 祐史氏
    お客様の利用状況を把握するため、客数はもちろん性別・年齢層のデータ収集も行っているのですが、来店顧客層に関して、一般的に商業施設は女性客が多いといわれるなか、当館は男性客が多かったことは驚きでした。

    平日はサラリーマンの方が昼食で利用いただいているのだろうという来店動機も見えてきて、これはひとつ当館の強みだなと。

    一方で、女性のお客様の利用も当然増やしていきたいので、そこは対策していく必要があります。
    また、平日と土日の差が激しいことは一つの課題として上がりました。
    平日は地元のお客様中心でどうしても商圏が狭まってしまうため底上げ施策をしたいとは思っております。

    データを見ながら「どんなことをしたら客数が増えるか?」と常にトライ&エラーを繰り返し「ファミリーのお客様がショッピングに使っていただけるテナントをもっと充実させたい」など考察している段階です。

施設の成長や状況に応じてフレキシブルに活用していく

  • 今後は、客数情報データサービスをどのように活用していく想定ですか。
    コロナ禍ではWebサイトやサイネージなどで混雑状況を伝えることで、お客様の行動における判断材料にして頂き、施設としてしっかり対策していることの可視化、安心して来館くださることにつながったと思っています。
    それは一つの役目を終えたかなと判断しました。

    今後は、館内の動きやイベント集客数などの利用状況把握にシフトして、収集するデータの価値を変化させていくようなイメージを描いています。
    センサの設置場所 をふくめたフレキシブルな提案や施設への理解も技研トラステムさんの強みであると感じていて、我々としても非常に心強いです。
  • 技研トラステムで実証中の来店客数の予測データに関する手応えや、予測データの利活用についての展望をお聞かせください。
    そうですね。
    現在、技研トラステムさんの協力のもとで過去の来客人数の実績や売上、天候、店舗のイベント情報など様々なデータを基に、AIで来客数等の予測を行っています。
    この予測がかなり正確で、イベントの効果可視化を含めた効果測定にも活用できる手ごたえがあり、販促メンバーの間でも支持が高い指標となっています。

    特にイベントを多く開催する当館のような商業施設は、イベントごとの集客数や平均滞留時間の変化を把握することでより良い施設マネジメントに繋がります。
    特に数字系のマネジメントをしている人にとっては画期的なシステムになることは間違いありません。

    こういった新たなチャレンジを含め、これからもぜひお互いに情報交換、連携をしながら一緒にやっていきたいと考えています。


    大塚様、お忙しい中、当社サービスのご活用についてお聞かせいただき、誠にありがとうございました。

ご導入頂いたシステム:客数情報データサービス 「PASSER-CLOUD(パッサークラウド)」