入口、店内、屋外とエリアを細分化し、顧客の行動センシングを実現
MORI TOWN(モリタウン)



広大な敷地内にリージョナル型ショッピングセンター「モリタウン」、オープンモール「モリパークアウトドアヴィレッジ」に加え、公園エリアやホテルを展開し、幅広い顧客の多様なニーズに応えている東京・昭島モリパーク(東京・昭島市)。

2018年から商業施設部分の顧客動向可視化を目的として店内・屋外に客数情報システム【PASSER-NET(パッサ—ネット)】をご採用頂きました。

この度は導入の狙い・活用方法について、施設運営を担う昭和飛行機都市開発(株)理事 PM事業本部長の高橋佐登志様、営業1課 田口貴士様にお話をお伺いいたしました。

公式Webサイト
モリタウン           https://www.moritown.com/
モリパーク アウトドアヴィレッジhttps://outdoorvillage.tokyo/

40周年を迎える単館SCを中心に、エリア全体で新たな価値を提案

  • 貴社の概要と展開している商業施設について教えてください。
    昭島駅北口に位置するモリタウン
    昭島駅北口に位置するモリタウン
    前身の昭和飛行機工業(株)時代に、航空機工場跡地である約130haの広大な土地の再開発に着手し、1984年に昭島駅北口エリアでモリタウンをオープン

    現在は約150のテナントとシネマコンプレックスなどを有する大型商業施設に成長しました。

    その後、エリア内にホテルや彫刻園、2015年にアウトドアショップが集積するアウトドアヴィレッジ開業など、時代に合わせた機能を加え、自社保有地の開発から運用を行ってきました。

    2020年に、エリア包括名称を「東京・昭島モリパーク」とリブランディング

    2023年より組織もPM事業部となり、エリア全体の価値を高められるような運営に邁進しています。

    2024年度でモリタウンは40周年、アウトドアヴィレッジは10周年を迎えます。
  • モリタウンとアウトドアヴィレッジは、互いに異なる顧客層を取り込んで魅力的なエリアを形成していると感じます。
    近隣に大型店の出店が相次いだ際に自分たちの価値を見直し、モリタウンは近隣商圏を取り込んで日常使い・地域密着を、
    アウトドアヴィレッジは感度の高いショップ展開で広域(設定商圏50㎞)からの集客に成功しています。

    隣接する公園とも連動しながら非日常の提供と自然に触れあえる場所として、他に類を見ない施設となっている実感があります。

顧客の動線・滞留状況を把握。人流データがマーケティングの成功を支える

  • モリタウン、アウトドアヴィレッジには、2018 年から順次技研トラステムの人数カウントシステム
    【PASSER-NET(パッサーネット)】を導入されています。
    理事 PM事業本部長 高橋佐登志様
    理事 PM事業本部長 高橋佐登志様
    もともと正確な入店人数を把握したいという現場ニーズはあったものの実現に至っておらず、レジ客数のみのデータで予測したり、経験や肌感覚で判断している部分もありました。

    かつ、モリタウンは本館、東館、立体駐車場が連結しており、徒歩で西館や映画館等独立棟に移動する構成となっていて、総合スーパー側だけで入口が3つ、専門店側にも複数の導線があります。

    「どの入口からの出入りが多いのか?」「店前通行量は?」「買い上げ率は?」「各館の流動は?」など得たいデータがいくつもあり、全館リニューアルのタイミングで天井にセンサを設置して人流カウントを行う【PASSER-NET】を導入しました。
  • システムを採用する際に何を重要視されましたか?
    アウトドアヴィレッジに設置された防水センサ
    アウトドアヴィレッジ入口に設置された防水センサ
    技研トラステムのシステムは多くの商業施設で採用されており、商業に関わっている人なら誰もが業界NO.1だと認めるでしょう。

    信頼の高さもあり、特に他システムと迷うことはなく一択でしたね。

    加えて、屋外モールであるアウトドアヴィレッジの人数カウントもしたいと考えていたところ、ポールを新規設置して防水センサを取り付ける方法で実現できるという提案を頂いたことも決め手でした。

    細かくエリアを分けて分析する目的で合計50台ほど導入をしましたが、これが大正解。

    欲しかったデータを収集することができました、今後もっと台数を増やしたいと考えているほどです。
  • 導入後に見えてきたデータや、意外だった数値などは?
     【PASSER-NET】で自動集計された数字によると、当館の年間客数は1,500万人
    別の調査で、利用頻度が毎日という方は11%、月に1回以上という方が95%いることが分かっており、リピーターが非常に多い商業施設だといえます。

    これだけリピーターが多いとなると、VMDの変化やキャンペーン、イベントなどを積極的に行って顧客を飽きさせない取り組みをしなければいけないと気が引き締まるものの、一方でそういった取り組みの効果測定はどうなのか?と疑問を呈されることもゼロではありません。

    しかし、「イベント開催エリアの滞留時間が延びている」といった効果測定に繋がるデータが出ており、時間消費型という我々の目指すべき商業施設の姿に寄与していると実感できました。

    また、昭島駅側のセンサを分析したところ、駅前は1時間に1,000人もの方が通行することがわかりました。

    単純計算すると10時間で1万人になりますから、この人数は施設PRやリーシング等において非常に強みになると自負しています。
  • 2020年にはクラウドサービスに移行されています。
    (左)高橋様  (右)田口様
    (左)高橋様   (右)田口様
     コロナ禍で入館状況混雑状況を公式HP上に表示したいと考え、システムとの連動の関係もあり、クラウドサービスに移行しました

    データ連携がスムーズになったことに加え、リスク分散やコスト削減など、さまざまなメリットを享受できました。

    万が一システム障害などが生じても、検知・リカバリーが早いというのも信頼感に繋がっています。

    一度、アウトドアヴィレッジに設置したセンサの反応がなく、機器のトラブルか?と連絡をしたところ、屋外なので木の枝葉が伸びてセンサを遮ってしまっていた、なんていうこともありました(笑)。

    その後のリカバリーもスピーディーに対応してくれましたね。

精度の高い人流データの取得・分析は、これからの商業施設運営に欠かせない

  • 今後、技研トラステムに期待することを教えてください。
    おかげさまで人流の数値が可視化できるようになった今、例えば「買い回りしているお客様を追い、どのような回遊をされているのかを見たい」「日常の属性とバーゲン時の属性を比較し、それが館内にどの程度影響が出るのか知りたい」など、さらにデータドリブンを追求したいという欲が出てきました。

    人流データは大きなポテンシャルを秘めていて、活用することで、どのようなテナントミックスが効率的なのか?導線は効率的か?など、MDの参考になる要素が豊富に含まれています。

    また、賃料決定における社内での合意形成の際に役立てられますし、テナントに対しての入居時の交渉の際にも店前通行量を提示して契約に繋げるなどデータが後押しをしてくれます。

    変化の大きな時代、多様な顧客ニーズに対応するため、きめ細やかなデータ分析は不可欠だと感じていますから、今後もさらに支援をいただきたいですね。
  • 2024年にはモリパーク内に3棟の新築マンションの竣工が計画され、近隣エリアはさらに活気づくと予想されます。
    モリパーク全体に大きな影響をもたらすと予想されますし、【PASSER-NET】の数字で人流の観測やマーケットの変化を注視しながら効果的なMD戦略を見据えていきたいです。

 高橋様、田口様、お忙しい中、当社サービスのご活用についてお聞かせいただき、誠にありがとうございました。

ご導入頂いたシステム:客数情報システム 「PASSER-NET(パッサーネット)」

入口や通路の天井にセンサを設置し、通行する人々を方向別に自動でカウントするシステムです。
施設の拡張や、入口の増減による導線変更などにも柔軟に対応できます。